タッチングの不思議!




このところ、なかなか行けなかったハンドマッサージのボランティア。今日こそは・・・と、出かけてきました。だいたい、全員の方を一回りしたので、どなたからでも・・・と、施設長さんには言われたんですが、利用者さんの日常を知らないので、橋渡しをお願いしました。
前回、とても喜んでくださった方に、職員の方が声を掛けられると、今日はちょっとご機嫌ナナメ?
「施設長さんの許可があれば、してもらってもいいですけど・・。別に、痛いところや、特別悪いところはないですけど・・」と。
無理強いすることではないので、ちょっと腰が引けましたが、職員さんに促されて始める事に・・
シャツの袖を肘のあたりまでおりあげて、オイル塗布しはじめると、さっきまでのトゲトゲした表情が一変。
「働いた手ですよ・・・」「今は、子どものところで世話になっていますけど、昔はよく働きましたよ・・・。」「蚕さんも飼っていましたし、芝も、スイカも・・・」と、話始められました。
「いい気持ちですなぁ。絹の上をすべるように、滑らかに撫でてもらって、天国に行きそうですわ・・」
ほんのわずかな時間の、


触られる心地よさが、こんなにも気分を変えるんですね。「イイ塩梅ですな・・・。塩梅って意味わかりますか?(笑)」「こんな気持ちの良いことしてもらって、もったいないですな・・」と、私も、気持ちよくしてもらっちゃいました。
今日は4人の方にさせて頂いたんですが、どの方も2回目です。でも、みなさん、初めての様子。3人目の方は、とても口数の少ない方。手を出すのも遠慮がち。もしかすると、嫌々手を出されているのかも・・と。ハンドマッサージの間も、なかなか会話が続かず、なるべく声を掛けるよう努めました。
ところが終わってみると、ふんわりやわらかくなったご自分の手を見て、「気持ち良かった。こんなことしてもらって、もったいない」と、照れくさそうな笑み

あー、良かった

人と人の肌が触れる。何でもないようなことですが、やさしさが心にも伝わります。マッサージをする側と受ける側の両方が、それを感じるのです。不思議な感じがしますが、私自身、いつもその素晴らしさを感じています。

